MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

『学び合い』と経営学

『学び合い』は経営学も取り入れた学習方法です。

以下は、クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップを参考にしながら記しています。

アメリカの経営学者リッカートは、高い業績を上げている上司の特徴を調べました。

下記の4タイプです。

1 権威主義専制型…リーダーは部下を信頼せず全く意思決定に参加させない。

2 温情・専制型…リーダーは部下をある程度信頼。恩着せがましい態度をとる。

3 参画協調型…リーダーは部下をかなり信頼。個別案件は部下に権限を委ねる。

4 民主主義型…リーダーは部下を全面的に信頼。意思決定は組織全体で。コミュニケーションが上下・同僚間で活発に行われる。

 

もちろん、パフォーマンスが高いのは4のタイプの上司・経営者です。

部下に対して、なにが目標であるのか、どんな要求が達成されるべきかを明らかにしたうえで、彼らの自由に仕事をさせていました。

 

部下たちは、自分達で進度を整えることができ、自分たちで見出した仕事をするうえでベストな方法で自身のアイディアや経験を用いることができます。

 

一方で、業績が上げられない上司は、部下とともに多くの時間を過ごす傾向があります。

その時間は、“これしろ、あれしろ、こうしろ”等々と、短い時間に分断してしまいます。

結局、その方の指示待ち人間が出来上がるように思います。

 

『学び合い』における教師は部下のやる気に火を付ける上司です。

「これでよい?」「これで合ってる?」と子どもたちに細かいことを聞かれるより、「先生、ぼくたち凄いでしょ?」と自慢を聞く方が楽しいですよね。

さらに進めば「先生、ぼくたちに任せて。大丈夫。ぼくたちで解決できるから」と頼もしい一言が聞こえてくるようになります。

ここまでくれば、担任が変わっても、不在でも主体的に動ける集団になっていると思います。

 

要は学級担任が子ども集団の力を信頼し、学校の出口である社会とどう繋いでいくかだと思います。

 

みなさんは、どんな上司のもと、どのように働きたいでしょうか。

子どもたちは、どんな担任のもと、どのように学びたいでしょうか。