ここ数日、家庭に関する投稿が続いていました。
多分、今の自分がそういうモードなんだなあと思います。
そこで、上越教育大学の西川先生からおすすめいただいた「イクメンで行こう!」(著:渥美由喜さん)を紹介します。
本書は、イクメンという言葉を世に知らしめたと言われる渥美さんの自叙伝的小説です。
渥美さんは、イクメンが認知されていない時代に、完全にイクメンを体現し、世の中に発信したイノベーターです。
ビジネス書的な要素もありますが、渥美さんの言葉のセンスが光っていて、とっても読みやすい。笑いながら読めます。
さて、内容です。
主人公の平均(たいらあつし)さんという男性に渥美さんの経験を重ねています。
実際に経験された失敗談なども、面白おかしく言語化しているのでイメージが湧きやすい。
例えば、赤ちゃんの寝かしつけのやり直し。
腕の中で寝かせた子を布団に着地させるタイミングが難しいというのは、めちゃ共感しです。
ここで起きちゃうと最初からやり直しですからね…。
オムツも数千枚、履かせていくうちに、匠の領域に到達し、おむつマイスターになってしまった話も。
(ちなみに、私は長年の経験で炊飯ジャーの水の分量を目盛ぴったりにできます。目を瞑っても百発百中です。誰にも言ったことないし言う価値もないとは思いますが…。)
読みながら、育児をふり返ることができました。
保育園の連絡帳に一喜一憂したこと
はじめて一人でトイレができたこと
こちらが忙しいときに、タイムリーに発熱すること
寝る前の読み聞かせをしているうちに、こっちが寝落ちしてしまったこと
(でも、年長さんくらいまでは、毎晩、読みました)
育児経験は、親として、働く人間として、成長させてくれていたんだなあと思います。
あと、本書はビジネス書としての要素も含まれ、以下のような内容が参考になりました。
・育児や家事をこなせる人ほどスマートで、自分をマネジメントできるエース社員。
・家事や育児の経験は、マルチタスクの力を向上させる。
・仕事の見える化を図り、個人だけではなく職場全体の働き方をスマートに。
とにかく、渥美さんは育児や年老いた父親の介護経験を仕事の両立、ワーク・ライフバランスを保つ方向にポジティブに昇華させています。
少し前の本ですが、仕事も家庭も楽しみながら結果を出したい人は得るものが大きいと思います。
最後に。妻が夫に愛情を持ち続けるのは、一番、大変だった時に、どれだけ協力的だったかにかかっているそうです。