「獺祭」の挑戦
総理がアメリカ大統領に振る舞ったお酒、
蔵元の意図せぬところで高騰してしまった売値、
個人的には、そういったある意味メジャーなイメージしか抱いていなかった「獺祭」
とっても素晴らしいお酒だとは思っていましたが、あんまりご縁がないかなあと思っていました。
青森や宮城のお酒も旨いし。つまり、飲んだ記憶がありません。
先日、図書館に行った際、島耕作の弘兼さん作画の「獺祭の挑戦」という本の表紙に惹かれて、まず読んでみることにしました。
30年前、追い詰められていた山口県の小さな蔵の逆転劇。
挫折と挑戦を重ね、世界に愛される日本酒になった。
それは、以下のような信念や思考に支えられていたことがわかりました。
・当たり前への疑問と脱却(杜氏の勘だけで勝負しない。四季醸造。)
・限界を超える挑戦(精米歩合、二割三分まで磨く)
・徹底したデータ管理とマンパワーの使いどころ(適材適所?)
・時代の波を読んでいる。(日本の購買年齢減少を予想し、海外に展開)
何より蔵主である桜井さんの「ピンチはチャンス」というマインドが大きいように思いました。
ちなみに「獺祭」というネーミングは以下のようなエピソードがあるようです。
これらも初めて知りました。
・そもそも蔵があった地名は獺越という。
・川獺(かわうそ)には、獲物を河原に並べる習性があり、それが神仏にお供えするように見えることから川獺の祭りを「獺祭」という。
・病床のなかでも創作活動をするために、身の回りの物や書目を枕元に置き、自ら雅号を「獺祭書屋主人」とした正岡子規にあやかったこと。
こういったドラマを知ってしまうと、俄然、本体にも興味が湧いてしまいます。
そういえば、ボーナスが近い。そして来月は誕生日がやってくる。
個人的には「獺祭」を味わってみる条件が整っています。
個人的には。