MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

スタンダードを問う

私がいる教職大学院ですが、研究室には現職院生もストレート生も含めたメンバーがいます。

公立学校のオファーを受け、学校課題改善のためにチームとなり現場に赴きます。

ほかにも全国からお客さんの対応、書籍の執筆、日々のゼミ運営などを異年齢集団で汗をかき、学び合っています。

 

例えば、SNS等に疎かった私は、若者たちに色々と教わりました。

また、世代の異なる若者の視点や着眼点に触れることで初心に戻る必要性も通感しているところです。

 

ところで、

学校教育法には「学級」「担任」という言葉は記載されていないようです。

法体系的には下位になる文部科学省令では以下の記載があります。

 

(一学級の児童数)
第四条 一学級の児童数は、法令に特別の定めがある場合を除き、四十人以下とする。ただし、特別の事情があり、かつ、教育上支障がない場合は、この限りでない。

 (学級の編制)
第五条 小学校の学級は、同学年の児童で編制するものとする。ただし、特別の事情があるときは、数学年の児童を一学級に編制することができる。

 

7歳だから1年生、12歳だから6年生という学級、学年に所属することが「標準」のようですが、7歳も9歳も12歳もごちゃまぜの異年齢集団で学級を組織することもできるようなのです。(もう少し、法律を調べてみたいと思います。)

 

「学級」というものが同年齢の同質集団となったのは、それは明治以降の工業化時代の教育には効率がよく、マッチしていたからだと思います。

 

しかし、金太郎飴のなかに、1つだけチュッパチャップスがあったら目立ちます。

悲しいかな、同質性も度が過ぎると、異質なものに対するコントラストが牙をむく可能性は否定できません。

さまざまな価値観が認められる時代になりました。包括的で多様性が生きる教育の必要性が叫ばれています。

「当たり前」「標準」「普通」「スタンダード」と思っているものこそ、問い直していく必要性を感じませんか?

 

そんなことを同僚や保護者、子供たちと話したくなっています。

まずは議論が生まれるところからスタートかな。