ツナグ
辻村深月さんの「ツナグ」を読みました。娘の読書感想文の課題図書だったようです。
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる使者(ツナグ)。
使者の仲介のもと再会を果たす生者と死者。どちらも、たった一度だけ、満月の夜に一度だけ会えることができる。
突然死したアイドルが心の支えだったOL、母親にがん告知できなかった息子、親友への嫉妬心に苛まれる女子高生、急に姿を消した婚約者を待ち続ける会社員・・・。
使者(ツナグ)自身のエピソードも含め、5つの物語から成っています。
死者との再会を望む理由には、それぞれのストーリーがあります。言えなかったこと、聞きたかったこと、でも聞かなくてよかったことなど、生と死の間で思いが交錯します。
私が使者につないでもらいたい人は誰だろう。
既に会えなくなってしまった人か。
それとも、今は生きているけれど、会えなくなってしまう人か・・・。
そんなことを考えていたら、急に切なくなってきました。
結論。今、側にいる人たちにちゃんと気持ちを伝えていこう。