マネーのまなび「デジタル地域通貨」
マネーのまなび(BSテレ東木曜22時)
12日の放送は、地域コミュニティ内でしか使えない「デジタル地域通貨」についての特集でした。地域振興券、プレミアム商品券などのデジタル版というイメージです。実は多くの自治体が発行し5年以内に廃止になったものが多い中、成功事例として岐阜県の飛騨市・高山市・白川村の「さるぼぼコイン」を紹介していました。
さるぼぼコイン (さるぼぼは飛騨の言葉で「猿の赤ん坊」)
・年間流通額は20億円。(その源泉は地元住民の日常的な利用)
・1000円チャージで1%のポイント付与
・地域内1900店舗で可能。(お賽銭やバス、公共料金の支払いも可)
・QRコードを読み取り、金額を入力して支払う(ペイペイとほぼ一緒です。支払うと「ペイペイ!」ではなく「あんと!」(ありがとうの意味)とコールされます)
・サルほぼコインでしか買えない地元ならではの裏メニューがあり、地元の交流を生み出している。
他のデジタル地域通貨を取り入れている自治体の工夫としては、ボランティア活動することでコインをチャージできる。
そのコインで、また地域の行事に参加できるというのがありました。その1つに寺の住職さんが愚痴を聞いてくれるどいうのもあって、これは個人的に面白いなと思いました。
地域通貨を使うことで、地域経済を回しながら地域を囲い込む。また、仲間意識の醸成や地域活性化の間接的な効果も生まれているようです。
今後は、地域ならではの魅力的な取組みを増やし、デジタル地域通貨によるクラウドファンディングなどで地域経済を回していく構想もあるようです。
日本ではタンス預金の総額が国家予算を上回っています。そのお金を地域貢献につなげて、自分も得をするという意識をもった人を多く取り込んでいければ成功するのではないかなと思いました。
お住いの地域の地域通貨を調べてみても発見があるかもしれません。