セオリーの反芻
集団づくりをすることが、結果的に個を救う。
頭で理解しているようでも、目の前にいる1人の子どものネガティブな状況や劣悪な環境を知ってしまうと、自分が「その子」に出来ることはないのかという深い沼にはまってしまうことがある。何年、教師をしていても、そんなときがある。
以前、こんなことをゼミで西川先生に質問してみました。
曰く
一人の教師が個にできることは、正直ないのかもしれないし、できない自分を恥じる必要もない。
でも、教師は集団にはできることはある。集団に対して働き続ける。それができれば、あなたの罪悪感はなくなる。
私は、ゼミ生や教え子たちの幸せは願っているが、一人一人の情報を意識的にシャットアウトすることは、集団へのパフォーマンスを最大限に発揮するため。
なぜなら、集団の力が育つことで、個は結果的に救われる。
反芻。
集団を信じ、集団に託し、集団に語り続ける。個を救うために。