大学生も小学生も変わらない
この前、テレビを見ていたら吉祥寺が出てきました。ここは私が学生時代を過ごした思ひでぽろぽろな街です。(20年程前ですが)
当時、公園口にあるホテルのレストランでバイトをしていたのですが、社員の先輩方には、リニューアル前の「いせや」に、よく連れていってもらいました。
※いせやは「吉田類の酒場放浪記」第1回放送に登場。武蔵野界隈の酒呑みの聖地です。画像に写っているハモニカ横丁のハモニカキッチンも美舟もよく呑みに行きました。今、あるのかな?
さて、そのバイト先の社員さんにAさんという兄貴分的な方がいました。
裏でバイト仲間とだべってたり、ちょっと一服してたりすると…。
Aさんは、にこっと満面の笑みを投げかけてきます。
目を細め、口角を上げて、一言も言わずに。
形容しがたいのですが、ホテルマンだけに髪型はオールバックで、顔は鶴瓶師匠みたいな感じです。
次第に、その満面の笑みが向けられているときは、「しっかり動けよ」とか「今、何すればいい?」という暗黙のサインなのでは?ということが分かってきました。
いつしか、バイト仲間と若手社員は、その笑顔を「Aスマイル」と名付けていました。
Aスマイルされると少しシャキッとする。でも、関心をもってもらえて、なんだか嬉しいような気持ちも感じました。
そして、みんな、自然に仕事に戻っていく流れが出来上がっていました。
学校では、子どもたちに「指導」する場面が多々あります。
正直、自分の感情を全面に出す「指導」もあったような、あったんじゃないかな…。
いや、ありました。
ただ、大して道徳的な人間でもないゆえの説得力のなさと、生まれつきのナイーブさで、あとでくよくよと後悔するパターンです。
…で、2校目くらいからスタイルを変えました。
些細なことは、「Aスマイル」(無言で)を真似することにしました。
何度か連発しているうちに、一部の子が気付いて、周囲に声をかけて行動を修正していきくようになりました。
まあまあ効くし、後腐れもありません。
今、子どもたちから「あ、Kスマイル。出た!」と言っているのが聞こえてきます。