あなたもきっと誰かの安全基地

昨年度、大学院の講義で「安全基地」「愛着形成」に関するものがありました。

その事例として、赤ちゃんの行動範囲の広がりが取り上げられました。

私は、スマホに入れていた息子（１歳前くらい）が、初めて一人で階段を上るところに挑戦するシーンが想起されました。

最初は、泣いてました。

妻が息子の名前を呼び、笑顔で手招きしました。

すると「まんまー」と母親の顔をときどき確認しながら、両手両足を使って、１段登ってまた１段…。

やがて2階へ到達しました。

人間は、新たな境地へ出かけてみるためには、無条件に認めてくれる親のような存在も必要なのかと思います。

「北の国から‘87初恋」で親元を離れる子を見守る黒板五郎さんのシーンがありますが、あれに近いです。（泥のついたピン札のシーンですよ。あ、若い人は「北の国から」自体わからない？）

私は、せめて家族の安全基地であれたらと思います。

そして、さまざまな背景をもつ子供が混在する場所で、子供たち自らが安全基地を見つけられるような環境をつくっていくことが、教師としての子供たちへの関わり方かなと思っています。