ほったらかし投資術 一本買うだけ!
山崎元さん、水瀬ケンイチさんの「ほったらかし投資術」を読みました。
投資に関しては、やらなければならないものではなくて「やると有利だと思った人がやるもの」という基本思想をベースに全面改訂された一冊です。(2022年3月発行)
投資は勝ち負けではなく、上げ相場にも下げ相場にも持ち続けていること。
できるだけ早くスタートラインに立つことの重要性を述べています。
始めるまでが億劫という人や、忙しくて…という方にもおススメしています。
引用です。
リスク資産(価格が変動する可能性をもつ資産。市場変動によって時価が変動する株式、投資信託や外貨預金など)は、全額、全世界株式インデックスファンドに。
投資銘柄は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」がベストでファイナルアンサー。
これは「長期・分散・低コスト」の全ての条件を満たすからです。アドバイスに係る手数料はこの本の購入価格で終わりにしましょうとの記述が刺さりました。
さて、小学校で金融教育の実践を始めるにあたって、少しずつですが関連書籍や資料の乱読をしてきましたが、その先に見える景色は「幸福」だという論考が多いように感じています。
ちなみに、本書に記載されていたジョン・C・ボーグル氏(バンガードグループ創業者)は著書で幸福の要素を3つ挙げています。
①自主性—自分の人生を自分で決められること
②関係性—家族や友人など親しい人たちと良い関係でいられること
③能力を生かす―与えられた才能や自分で獲得した能力を活かし、学びたいと考え、学ぶ努力を続け、人の役に立つこと
投資や資産運用が上記①~③の推進力になるのであれば、私は冒頭に述べているように「やると有利」だと思います。
全てが「お金」ではないのだと思いますが、進学や就職の選択、大切な人への贈り物、プライベートや余暇の充実、社会貢献等の大きな力になるとも考えられるからです。
ほったらかし投資は、むだなく賢く投資することで幸せを追求できる範囲を広げる。
投資に出来るだけ時間をかけず、ストレスをためずに人生を楽しむ。
小心者なのにずぼらな私も腹落ちしたからこそ、全世界株式のホルダーになっています。