MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

思い出の大谷海岸

父の実家が宮城県気仙沼市です。

お盆となると、本家である父の実家には多くの親戚が集まり、にぎやかに宴が行われました。カツオやウニをはじめとした海の幸を肴にお酒を飲み交わし、親戚の笑い声が行き交う雰囲気は、子どもながらにも居心地がよかったことを憶えています。

私が「サマーウォーズ」とか「おもひでぽろぽろ」が好きな理由も、この原体験があったからだなあと思います。

 

また、海水浴も楽しみで、兄弟やいとこと大谷海岸という場所によく行き、遊びました。若き日、同じく宮城出身の妻と行ったこともある思い出の場所です。

 

今日、社会の学習で視聴した「社会にドキリ」(NHK for School)では、震災以後の大谷海岸の復興に関わるストーリーが取り上げられていました。以下です。

 

震災後、宮城県は将来の津波被害を減らすために砂浜に覆いかぶさるような防潮堤建設の計画を立てた。

一方で、地域住民の自慢であり、誇りである大谷海岸の美しい砂浜を守るために反対の声をあげる。

地域と行政との話合いは5年に及び、大谷の人たちの思いは、砂浜後方にある道路をかさ上げすることによって、防潮堤の役目を兼ねさせることで砂浜を守ることにつなげた。

 

地域の誇りであり、心の拠り所である美しい砂浜を守ることが、本当の意味での復興(以前より人々の暮らしが豊かになる)につながるのだという人たちの思いを感じました。

あまりに幸せな記憶が多い場所だったゆえに、震災以後は遠ざかってしまった場所です。自分の目で、大谷の今を確認するために、そして、地域の人たちの思いを肌で感じるためにも、そろそろ足を運んでみようと思います。