MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

東日本大震災遺構・伝承館(気仙沼向洋高校旧校舎)を訪れて

東日本大震災で被災した気仙沼向洋高校(旧校舎)が東日本大震災遺構・伝承館になっています。
家族で初めて訪れてみました。

旧校舎の建物や教室は、津波によって壊されたままの状態で残されています。生徒や教職員たちがどんな恐怖や焦燥感を味わったのか。教員である自分は何を学び取ったらいいのか考えながら歩みを進めました。

被災者や遺族の方々の声や映像も紹介されていました。

 

彼ら、彼女らは、家族や友人を失った悲しみや無力感、そこから前を向いていこうという思いを語っています。なぜこんなことになったのか、どうして助けられなかったのか、という疑問や後悔を抱えながらも、前に進もうとしているように感じられました。

 

遺構・伝承館の目的は、津波死0を目指すことということです。そのためには、自然の脅威を忘れずに伝えていくことが必要なのでしょう。私の娘と息子は宮城県がルーツの私と妻の血を引いています。そして、息子は震災の年に生まれました。子供たちには、この地域の歴史、自然の脅威だけでなく、自然と共生することの大切さも感じ取ってほしいなと思いました。

 

今日の幸せが明日も続くとは限らない。明日は、どうなるかわからないからこそ、今日の幸せが明日も明後日も続くことを願うことを再認識させられました。また、自分に残された時間を考え、無理のない、それでいてできることをしていこう。それが、被災者や遺族の方々への敬意でもあると思いました。

 

遺構・伝承館は、そんなメッセージを伝えてくれる場所でした。