MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

ピンチはチャンス

今、私のいる業界(学校現場)は人が足りないようです。

その上、時間も足りないようです。

ピンチといえばピンチです。でも、追い込まれてから、見えてくるものもあります。

ピンチだからこそ、従来の発想を変える。見方変える。行動を変える。

 

一人の教師の指導法は、子ども一人一人に最適な学びを保障しますか。

私にはできません。(教員20年目)

A君~Zさんの悩みに応えてあげられるのは、教師一人がベストですか。できたとしても、次の先生は可能ですか。先生のご家庭は大丈夫ですか。

私は心配です。

 

子どもがやがて大人になり社会に出る前に、自分で自分に最適な解決方法を探る力、困っている仲間に手を差し伸べる力を身に付ける場所、チームになる心地よさを学ぶ機会はどこでしょうか。

学校だと思います。それも学校生活の大半である授業内で。

 

全校・異学年『学び合い』という方法があります。

一斉に複数の学年が同じ場所で学び合い、授業を進めます。

子どもたちは、学年の枠にとらわれずに自分たちで学習を展開します。仲間と課題解決する経験を積んでいきます。

 

教師は、これからの時代の趨勢、集団で学ぶ意味を伝えます。

教師陣は、見えた課題や子どもの言動をその場、その時間に共有、改善します。

子供の姿を通して、多様な指導観をすり合わせ、より一層チームになっていきます。

事後協議会の必要はありません。むろん、指導案検討会もいりません。情報交換会も同時進行しています。

 

これはドラマですか。いいえ、現実です。

これはイベントですか。いいえ、学術的根拠がある授業です。

これはどこか遠い国とかフリースクールの実践ですか。いいえ、日本の公立学校です。

 

人不足も時間不足も解決に近づきます。その気にさえなれば。

 

子供たちが大人になるって素敵だなと思えるように。

教師を目指す若者が希望をもってこの世界に飛び込み、教師であり続けるために。

自分にできることは、一つ一つ実践をつみ、発信を続けていくことです。