ピンチはチャンス
今、私のいる業界(学校現場)は人が足りないようです。
その上、時間も足りないようです。
ピンチといえばピンチです。でも、追い込まれてから、見えてくるものもあります。
ピンチだからこそ、従来の発想を変える。見方変える。行動を変える。
一人の教師の指導法は、子ども一人一人に最適な学びを保障しますか。
私にはできません。(教員20年目)
A君~Zさんの悩みに応えてあげられるのは、教師一人がベストですか。できたとしても、次の先生は可能ですか。先生のご家庭は大丈夫ですか。
私は心配です。
子どもがやがて大人になり社会に出る前に、自分で自分に最適な解決方法を探る力、困っている仲間に手を差し伸べる力を身に付ける場所、チームになる心地よさを学ぶ機会はどこでしょうか。
学校だと思います。それも学校生活の大半である授業内で。
全校・異学年『学び合い』という方法があります。
一斉に複数の学年が同じ場所で学び合い、授業を進めます。
子どもたちは、学年の枠にとらわれずに自分たちで学習を展開します。仲間と課題解決する経験を積んでいきます。
教師は、これからの時代の趨勢、集団で学ぶ意味を伝えます。
教師陣は、見えた課題や子どもの言動をその場、その時間に共有、改善します。
子供の姿を通して、多様な指導観をすり合わせ、より一層チームになっていきます。
事後協議会の必要はありません。むろん、指導案検討会もいりません。情報交換会も同時進行しています。
これはドラマですか。いいえ、現実です。
これはイベントですか。いいえ、学術的根拠がある授業です。
これはどこか遠い国とかフリースクールの実践ですか。いいえ、日本の公立学校です。
人不足も時間不足も解決に近づきます。その気にさえなれば。
子供たちが大人になるって素敵だなと思えるように。
教師を目指す若者が希望をもってこの世界に飛び込み、教師であり続けるために。
自分にできることは、一つ一つ実践をつみ、発信を続けていくことです。