子どもを呪う言葉・救う言葉
犯罪心理学者の出口保行さんの「子どもを呪う言葉・救う言葉」を読みました。
よかれと思って投げかけた言葉が「呪い」となって思わぬ方向に導いてしまうことがある。そんな言葉を犯罪・非行少年の事例と共に紹介しています。以下が章ごとに記述されています。
「みんなと仲良く」→個性の破壊
「早くしなさい」→先を読む力の破壊
「頑張りなさい」→意欲の破壊
「何度言ったらわかるの」→自己肯定感の破壊
「勉強しなさい」→信頼関係の破壊
「気をつけて!」→共感性の破壊
教師は言葉と共にある職だと思います。
投げかけた言葉が、子どもの心に明かりを灯すこともあれば、呪いをかけることもあると考えると、言葉のセレクトは、大事だなあと思うようになってきています。
しかし、いまだに家庭内では「早くしなよ」を口にしています。これでは、本書の述べるように先を読む力の破壊になり、また「早くしなよ」を言わざるを得ないという悪循環です。
だから、まずは自分が変わらないといけないなあと考えさせられました。