ドラッカーの「非営利組織の経営」を読んで
大学院の研究室では、読んだら得という書籍を紹介してもらえます。例えば以下です。
・ブルーオーシャン戦略
・非営利組織の経営
・第三の波
・富の未来
・ヴィジョナリーカンパニー
・キャズム2
・フラット化する世界
・フリーエージェント社会の到来
・つながり方の科学
・偶キャリ etc.
経営学の本も多いですが、これらは学級経営や学校経営など集団をマネジメントする立場で読んでみると得るものがあると思います。
さて、ドラッカーの「非営利組織の経営」を読んでいます。
非営利組織とは営利団体より経営は難しいとされます。その製品は「変革された人間」。政府の力が限界に達しつつある今、非営利機関はますます重要になると本書は訴えています。
さて、この書ではマーケティングの重要性も明らかにしています。
学校で考えてみました。
例えば、校内研修。その研究仮説や研究主題は、社会動向を見据えつつ、学校、その地域にいるサービス受給者(児童生徒、保護者)のニーズに正対、一致しているのか?というところに意識が向きました。
校内研の授業や事後研。そこにマーケティングによる裏付けがあれば、自己満足に終始せずに多様な視点で、授業の成果を検証できるのかもしれません。研究授業などは結構な時間をかけて1つの授業を作る先生が多いと思います。その熱量がサービス側とサービスを受ける側の双方の利益につながっているか。また、授業に限らず学校評価は正しく機能させられているか。
とはいえ、マーケティングをすると、おそらく多くの要望やリクエストが挙げられます。すると取捨選択や線引きも必要になると思います。
そのときに、学校は理論的に優先順位を示す。保護者や地域の方と課題を共有する。大まかにでもベクトルを同じにする。やってみる。そして対話を生み出す。これが変革の推進力になるのではないかと思う所存です。
個人も組織も情報発信とそこから対話を引き出す。そんなことを考えさせられた一冊です。