MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

町会と学校

ほぼ町会活動にノータッチだったのですが、市が主催の「もっと知って町会」というフォーラムに参加してきました。町会の取り組み事例と実情を知り、学校でできることを考える時間になりました。

 

【町会事例】(参考までに)

A町会・・・情報提供のための町会だよりの発行。町民の協力のきっかけとなる。

B町会・・・子どもと保護者を巻き込んだ活動の展開。ジェルランタンづくり。町会の役についていない人を集めることにつなげた。

C町会・・・町会独自のHPを作成。若い人がいつでも閲覧できるようにしたことで、手軽に町会の情報を得ることができる。

D町会・・・宅地分譲が進み、若い世代が急増している。LINEやgoogle formsを活用しながら、数十年ぶりの祭り行事の実施と活動の自走を進める。

 

学生さんを含め、精力的に町会活動している方たちがいることがわかりました。

しかし、どの町会も加入率の減少や若い世代の担い手不足に悩みがあるようです。

(ある町会の役員は70歳でも若手だそうです。)

ますます少子高齢化は加速し、地方の地域コミュニティの存続が危惧されるなか、学校にできることはないか。 

以下のように考えました。

 

【異学年・異校種で課題解決経験】

学校規模にもよりますが「学級の枠」を取っ払って、共に課題を解決する授業を取り入れていくことかなと思っています。

(私は小規模校の授業は、可能な限り、異学年合同で行うべきだと思っています。)

なぜか。それは、子どもたちが異学年、異校種などの多様な関係性のなかで、あーでもない、こーでもないと共に課題解決をする経験値が、「今」必要だからです。そして、学級の枠を越えて協働することによって、将来、地域コミュニティの課題を共に解決できるマインドを育てていきます。学校以外にこのような機会を提供できる場は、まだ多くないと思います。

 

町会に限らず、どんな集団も成員が一定層に偏る組織は、不自然で機能不全になると思います。だから、若手や多様な人を巻き込みたい。これと発想は一緒です。大人社会で必要だと考えられていることを、シンプルに学校でもするというわけです。

 

(今後は予測できませんが)集客活動なしでも、子どもが集まってくる公立小・中学校の存在価値は予想以上に大きいと思います。

そこで、どんな授業をすべきか、どんな教育をすべきか。地域の実情とリンクさせながら考える視点をもらうことができました。