「最新の脳研究でわかった!自立する子の育て方」(著:工藤勇一、青砥瑞人)を読みました。大学院にきて、わりとすぐ購入していたのに読みきっていませんでした。
本書の2大テーマは「心理的安全性」「メタ認知」です。脳科学的に見ていくと、教師の言葉かけなや取り組みなどの是非について見えてくる事例が多数、収められていて、とても読み応えがありました。
例えば、学級にて、なんとなく行っていた取り組みがありました。
それは、帰りの会で「今日、うれしかったこと」を発表しているクラスを引き継いだとき、なんとなく継続してはいたけれど「これ、意味があるのかなあ」なんて思っていたものです。
とても意味がありました。
「その日に起きた嬉しかったこと」を子どもに尋ねる。子どもが考える。発信する。
これは、
・脳は毎日使うことで、神経回路がつながるので、小さな幸せに気付きやすい脳になっていく。つまり、内省の回路が太くなる。
・日常の小さな幸せを思い出し、共有する行為を通して、自分に関するポジティブな情報が自分に書き込まれ、自身の興味関心の矛先や大事にしている価値観、幸せを感じやすいポイントが少しずつメタ認知できていく。
これはあくまで一例なのですが、普段の教室での言動や取組みを見返すよい判断材料になるなあと感じました。現場復帰前に読んだのはいいタイミングだったと思います。
また、本書で紹介されていた「デンマークのサッカー協会指導10か条」などは、僕自身も含め、教師が自らの言動をメタ認知をするためにかなり有効だなあと思います。
「デンマークサッカー協会指導10か条」
1.子どもたちはあなたのモノではない。
2.子どもたちはサッカーに夢中だ。
3.子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる。
4.子どもたちから求められることはあってもあなたから求めてはいけない。
5.あなたの欲望を子どもたちを介して満たしてはならない。
6.アドバイスはしてもあなたの考えを押し付けてはいけない。
7.子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂まで踏み込んではいけない。
8.コーチは子どもの心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない。
9.コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ。
10.コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。