みんなに好かれなくていい
図書館のおススメコーナーにあった「みんなに好かれなくていい」(著:和田秀樹さん)を読んでみました。
表紙にYouth books、背表紙に「若い人むけ」とラベルが貼ってあります。
「日本人の平均年齢は47歳。だから日本人の47歳以下は若者」と落合陽一さんが初耳学で言っていました。というわけで、あと数年、若者であり思春期の子をもつ親として読んでみました。
読後感は大人社会の人間関係で悩んでいる方も、充分カタルシスを得られる内容だと思いました。
気付きをメモしておきます。
・友達は、本音を話せたら少数でいい。
→人は自立していても誰かとつながっていたい本能がある。その「分離不安」が解消されるには「素」の自分をさらけ出せる友が一人でもいればOK。逆に本音をわかってくれない友達が多すぎると不安感を覚える。
・なんでもいいので、自分の強みを見つける。
→和田さんは少年時代にいじめられた経験があった。しかし、自分の強みである「勉強」を武器と考える。人生を長い目で俯瞰し、やがて勝てるようにと考えて乗り越えた。ここはご両親のアドバイスも大きかったようです。
・自分の感覚を大事に「おいしー」「嬉しい」を素直に表現する。
→誰かに支配されることなく、自分の人生を歩める。
・自分の感覚に合う「友人」を見つけるために、いろいろなコミュニティに所属する。
→心理的視野狭窄になると、今の環境が全てと思い込んでしまう。別の文化を知り視野が広がると、自分を肯定できる。
・読書する。
→多くの人生を疑似体験でき、多様な価値観に触れられる。時には生きる勇気をもらえる。
・幸せは主観的なものだから、人が何と言おうが、どのように評価しようが、自分なりの幸せを感じられている人が幸せ。
→みんなと同じ価値観から外れることを恐れすぎると幸せを感じ続けることができない。
子どもたちも読んだらいいなと借りてきました。私も大人になる前にまた読んでみることにします。