『学び合い』がブレない理由
金曜日に2年生と6年生による合同『学び合い』をしました。
その威力たるや。
6年生には、上級生だから、ちゃんとやれよ!なんてことは言いません。いつも一緒にいる人たち以外と触れ合うことによるメリットは、とんでもないんだよね〜と伝えていました。
中休みが終わり、授業開始。両学年の課題を伝え活動スタート。6年生は、あっという間に素敵なお兄さん、お姉さんになっていきます。
縦割り班で一緒の2年生を遠くから見守りつつ、クラスメイトに関わり方のアドバイスをする様子。うんうんと頷きながら、2年生のお話を聞く様子…。あちこちでさまざまな関わりが生まれていきました。
その関わり合いを見つめながら、担任同士で『学び合い』のことを話しました。
ここに1年生がいたら、また違う2年生の姿も見られること。異学年で学び合うことが双方の得になっていること。これからの授業のあり方など。そして、この姿が数十年後のこの地域に生きる青年たちの姿だったなら素敵ですよね〜なんてことを話しました。
授業後。なかなか2年生の子たちが帰りません。6年生に抱きついて離れないのです。抱きつかれていた6年生のある子が、「今日、わたし、凄い数の友達ができた!」なんて言っていました。
また、6年生同士の関係性も深まっている様子も見てとれました。
こんな姿を見ることができて、嬉しいのは嬉しいのですが、子どもたちが体験して感じたものが、自分の幸せや学校に来る意味に繋がっていたのなら本望です。
私はといえば、子どもたちの姿が『学び合い』実践をブレずに強固にしてくれていることを感じています。
興味をもってくれた方とつながる
昨日、低学年の先生から合同学習のお誘いがありました。
普段の会話から『学び合い』に興味をもってくれた先生です。
即OK。今日、国語と生活科の異学年で『学び合い』をします。
とはいえ、何も準備していません。
みんなが学校生活の授業を通して幸せにっていくことを伝えるだけなので。
相手の先生も「なんの仕込みもしません!」とのことですが、全然OKです!
なんか、合同で楽しそうに学んでいるなあという雰囲気。
これを、校内にじわりじわりと拡げていけたらなあと思っています。
成長に触れる喜び
ついこの前…。
十数年前、うちの娘が初めてトイレで用をたせたとき、夫婦でめちゃくちゃ喜んだことが話題になりました。「やったぁぁぁ!」とハイタッチして喜んだ記憶があります。子どもが何かを成し遂げるってのは、こんなに嬉しいんだなあっていう感動がありました。
ちょいと例えが、あれですが…。
そう考えると、学校現場には、成長過程真っ只中の子どもたちがいるので、感動に満ち溢れています。見方によっては他愛もないことも、子どもが懸命に取り組んでいることは、それだけで価値があります。
だから、教員って、ものの見方をシンプルにすれば、ものすごく魅力的なお仕事だと思います。あれが出来ない、これも足りないではなく、何かを出来るように、近づけるように一歩進んだだけでもいいんだと思います。
現場に戻り、ひと月。
日々、大なり小なり可能性を感じさせてくれる生命に触れているんだと思うと、ありがたいなあ、教員冥利につきるなあと思います。
本気で求める
明日は算数のテスト2回目です。なんか子どもたちが楽しみにしている感じが伝わってきます。
しかし、前回のテストの結果は、あんまり芳しくありませんでした。振り返りでは、自分たちの学び方の振り返りをしました。
そのうえで、自分たちが設定した点数を全員が追及すること。これを本気で求めていることを伝えています。こちらの本気度が伝わらないと、仲良しグループで適当に学んだふりをする子、分かったふりをする子が増えてしまいます。そして、なにより点数の向上にこだわるのは、自分たちの学んだ過程を肯定するものになるからです。これが、学習以外でも、自分たちの集団を後押ししてくれると思うのです。
今日の授業の終末、
「君たちはすごいなあ。この前の単元では、先生が変えられなかった子が、今は明らかに学びに向かっている。今日は、初めて一人勉強に算数の学習をしてきた。君たちの学び方や関わり方が、ある子の行動の変化を促している。これは集団が一段、上がったことだと思うよ」と伝えました。
今単元から自由進度と共に、先生解説コーナーも設置してみました。昨日も今日も、誰も来ません。笑。開店休業状態です。ここも「君たちってすごいよねえ」と大いに評価しました。
迷わない
連休前に行われた子ども1人1人の情報を共有する会議。参加しながら思いました。
結局、個を救う、個の行為を変えるには、集団を変えていくしかない。
そこに注力するのが学級経営であり、それを学校生活の大半である授業を通して実現するのが『学び合い』だと思ってます。
ここから波及する人の輪が学校、地域に広がっていけば地域に根付いている公立学校の強みになるし、やがて時間軸をまたぐネットワークの構築にもなる。
自分的には、教科教育×学級経営=『学び合い』
学校教育の本質を突いているし合理的。だから迷わない。
シンプルがベスト。
小旅行、読書、団らん。いい休みでした。
さあ、明日から、とりあえず1週間!
余白
大学院の後半は、2年間ってあっという間だなという気持ちもありましたが、現場に戻りたいという気持ちも、沸々と湧き出ていました。
その気持ちを日々の慌ただしさに紛れないよう自覚しているつもりでも、やはり余白は必要で、この連休は仕事関係のことは、な〜んにもしていません。
今日は息子の野球の練習に参加、午後はついつい昼寝。夕方、再起動。
晩御飯を作りながら、来週に備えて、作り置きのきんぴらごぼうを調理。
ごぼうとニンジンを刻みながら、アイロンをかける奥さんと雑談。
テレビを見ながら晩ご飯。
これから本を読み、眠くなったら寝ようかと思います。
子どもたちには、なかなかいい連休だったなあ♪と伝えたいなあと思います。
連休初日
連休初日。朝は目覚めが早くて、コーヒーを飲みながら撮りためていた「どうする家康」を視聴。個人的には、服部半蔵(山田孝之)のいたたまれない演技に、ハマっています。
午前は息子とTSUTAYAに行きました。
息子はポケモンカード、私は書籍を吟味します。
買った本はSNSのタイムラインで知った「冒険の書」です。もしかしたら、自分が読んだあと、そこにいる息子にもおすすめできそうな気配を感じ、購入を決めました。(ポケモンカードは、高価なものは数万円することを知り、唸ってしまいました)
夕方は、妻の職場の菜園の畝づくりとマルチを貼りにいきましたが…、諸事情あって作業できず。そのまま、小ドライブ。妻の運転で、後部座席に座って、おしゃべりしながら、生まれ育った町を走ります。車窓から流れてくる風が心地よい。
帰宅後、農作業の報酬にお願いしていた缶ビール。何も作業していませんが、おいしくいただきました。何もない日といえば、そこまでですが、心は満たされています。