MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

広い心、優しい笑顔、高い希望

道徳の授業開きをしました。

学習指導要領には「特に自己の生き方についての考えを深めることを強く意識して指導することが重要」との表記があります。そこで、ワークシートには「自分の生き方にどう反映させたいか」という項目を設定しました。

 

また、子どもたちには、内容項目を確認しながら、以下のように伝えました。

「たくさんある道徳の価値観を大切にし、行動し、継続していくためには、自分の人生や生き方に、どのように「得」になっているかという視点が大事。体力つくりも自学自習も人付き合いも、自分のためになってるなあと腹に落ちていたら続けられる。だから、先生や大人が好みそうな感想は書かなくていいので、自分の幸せに繋がっていくかどうかを考える時間にしてほしい。」

 

本時は「遊牧民の教え」について。資料には以下のような記述がありました。

「人をむかえるときにはあの草原のように広い心をもってむかえ、笑顔はその草原にさく花のように優しく、希望はその山のように高くあれ」と教えられて育つ。

このエッセンスは「広い心」「優しい笑顔」「高い希望」。それらを意識して行動すると、どんな「得」があるのかを考えました。

 

ある子の記述。

広い心は、気分の上がり下がりが少なくなって、幸せになる。

優しい笑顔をすると、良い印象を与える。

希望を高くすると、めざす場所も高くなり、夢を叶えることができる。

 

この考えはまさしく道徳的だし、自分のこととして捉えています。

道徳の授業をすると、子どもたちから教えられることがたくさんあります。そこが私の学びになっているので、楽しく続けられるのかもしれません。

好機到来

校内研修の一環で、指導主事をお招きして、授業を公開する「要請訪問」というものがあります。

 

先日、研修主任から「先生、新しい風を吹かせてください。授業いかがですか?」と打診がありましたので「喜んで!」と即答しました。

 

・・・念のため、前任校でも一緒だった教頭先生に「授業はガチで『学び合い』でいきますが、本校の校内研修に沿っていますか?」と、聞きにいきます。

「あ、いいんじゃない。対話がキーワードだし!」

さらに校長先生からも「どんどん、やってください。中学校区にも案内を出してもいいかも」とのことなので、ゴーです。

 

その後、『学び合い』の実践に興味をもってくれている先生たちと話した感じでは、異学年『学び合い』で要請訪問の授業をすることになりそうです。

 

異動1か月で、なんだか良い波がきています。好機到来です。

 

しかし、異学年による複数教科の公開授業。担当指導主事は、どの教科の方がいらっしゃるのかな~と話題になっています。

やらされているうちは本気ではない

「1年生を迎える会」が行われました。

各学年の出し物や発表がありました。6年生は、1年生と仲良くなろう、1年生を楽しませようという目的で「じゃんけん列車」を企画しました。

 

さて、以前の私は、出し物の内容の提案、進行シナリオの作成、BGMの選定、児童の動きの指導…を「頑張って」ました。

これは、今思うと、子どもたちを信頼していないばかりか、失敗させることを恐れていたのだと反省しきりです。

 

その指導は、やらされ感を生むのではないか。

その指導は、教師のレールに乗ったかりそめの成功にとどまり、子ども集団が自ら得る達成感とは程遠いのではないか。

その指導は、子どもたちの時間と裁量を奪い、可能性を潰しているのではないか。

と思うようになりました。

 

今週、6年生は「じゃんけん列車」をどう運営するか対話を重ねていきました。

正直「こうしたらいいのになあ」と思う場面もありました。

でも、どの子も真剣です。ディスカッションしているのです。等身大の対話経験が、貴重な財産になると思い、見守りました。

「1年生の実態はどうなんだろう?」「時間がないから、朝にルールの説明をしに行こう」など様々な会話が聞こえ、実行に移していきました。

 

当日「ポテチでもつまみながらの気分で、見守っているよ」と伝えました。微かな笑いが聞こえます。

 

結果。シンプルな「じゃんけん列車」が、かなり盛り上がりました。

1年生のエスコート、シンプルなじゃんけんの勝敗への歓声、6年生の実況DJ、BGM星野源ドラえもんに合わせ、中学年の子どもたちが自然発生的に歌って盛り上げてくれました。大人も止められないような勢いが生まれていました。

終盤、3チームが残った際には、先生方に飛び入り参加を要請したのも、かなり良かったなあと思います。なにより6年生が楽しそうにしていたのが、全校にグルーヴ感を生じさせました。

 

6年生の強みは、多様さだと伝えています。一人一人が持ち味も香りも異なる調味料のようです。お互いの良さを活かし合って、これからも日々の学習や学校行事を美味しく調理していってほしいと願っています。

じゃあ教師の役目はシェフ?いえ、集団で乗り越えたなら価値が生まれる課題をオーダーするグルメでいたいと思っています。シェフは子どもたち自身です。

 

(学級通信より)

学んでいるのは人間性

先日、息子が所属している野球チームの公式試合がありました。

 

残念ながら試合には負けてしまいましたが…。選手たち(子どもたち)は、それはそれは懸命にプレーしていました。

しかし、結果が伴わないときだってあります。そんなとき、側にいる大人はどんな言葉かけをしていくか。

 

少年野球の監督の役割は、試合状況を見ながら、客観的に、そして冷静に声をかけることが重要だと思います。そして、子どもの成長を中長期的に捉える視点をもつことも。勝利という短期的な目標にこだわりすぎると、大事なものを見失います。何を言いたいのかというと、選手たちは、大人の駒でも道具ではないということです。

 

また、子どもたちは大人の言動に少なからず影響を受けています。その一言で救われることも、その一言で野球が嫌いになってしまうことも十分にあります。ピンチのとき、自分たちを奮起させたいとき、そして仲間や対戦相手を敬う声掛け…。こういったところに技術以上に学ぶものが隠れているように思います。

 

学校で子どもたちの前に立っている自分にも投影すると、子どもたちは、教科の技能等以上に感じ取っているものがあるのだと思います。子どもにとって、身近な大人の1人として、自分自身の生き方を見つめなければと思います。

 

 

非営利組織の経営(読書会)

今ほど「非営利組織の経営」の読書会に参加しました。

【今日のリフレクション 】

「ビジョンやミッションは、人々を魅了するものになっているだろうか」

学校目標や学級目標も決まりきった定型のものではなく、わくわく感を醸し出しているか。しかし、所属する全ての人間を魅了しているとしたら、それはそれで怖いので、集団を動かす2割が、その価値に気付いているほうが自然。

 

「人の強みを生かす」

弱みを補うよりも、強みを生かすことのほうがポジティブだし生産的。この視点は、子どもたちが自ら変革していきたいと思わせるうえで必須だということを再認識。

 

やはり、対話は楽しいし、明日からのヒントを得ることができました。

ありがとうございます。

歩数と心の持ちよう

京都大学とカリフォルニア大学の研究グループが、「1日8000歩を週に1日か2日達成すれば、将来の死亡リスクが低下する」という研究結果を発表したそうです。

ただ、実際に1日8000歩以上を達成するのは、なかなか難しいみたいで、東京都でこの目標を達成できているのは、男性は52.5%、女性は40%にとどまっているということです。

 

さて、現在の勤務先ですが、敷地面積が広いため、学校にいるだけで1万歩を超える日が結構あるのです。

 

現場を離れている2年間で体重が5㎏くらい増えました…。

なかなか、ジョギングやウォーキングをするまではたどり着けていない現状ですが、学校で働くということは、体育なども一緒にするので、健康的なのかもなあと感じています。

 

それと、以前に比べると、自分が全部やろうという意識が減り、集団を信じて任せる方が「まし」という思考が、精神的にもいい方向で作用しているように思います。

第4の波

新年度、現場復帰してから、なかなかインプットの時間が取れていません。
そんななかで、上越の会やオンラインゼミに参加して対話することは、その焦りに似た感情をを幾分、紛らわしてくれています。

 

しかし、1日20分でも読む。そんな時間を作り出すことを意識していかねばと思います。

というわけで、今日の夕方は書店へ。

気ままに歩きながら、本を物色。

気になる本は、たくさんありましたが、1冊選びました。

 

「第4の波」大前流21世紀経済理論(著:大前研一

時間はかかるかもしれません。でも、少しずつでも読んでいこうと思います。