MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

全校『学び合い』初日

本日から全校児童が一斉に学び合う全校『学び合い』を再開しました。

 

【全校『学び合い』in体育館】(概要)

・好きなところに着座

・全学年の課題を発表(パワポ

・異なる学年で学び合う意味についての語り

・『学び合い』スタート!

・集団の見取り、教員間の情報交換

・集団へのフィードバック

といった流れで進めました。

 

時間と共に学年の枠を越えた交流が生まれます。

今日、印象に残ったのは、

【1年生】

6年生に自作の画用紙名刺を見せながら自己紹介を聞いてもらいました。

お返しに6年生の課題である「国民の祝日」についての説明を聞いています。

どうやら、今日は「国民の祝日」を完璧に理解するのは難しかったようです。

しかし、果敢に6年生に聞きに行ったこの子は1年生のファーストペンギンでした。その背中にベンチャー精神を見ました。

【3年生】

「公共施設」という言葉の意味を調べるのにchromebook の活用を試みました。しかし、3年生は本格的に使用していません。

どうするのかなーと見ていたら、高学年に検索ページの情報や音声入力のやり方を聞きにいって解決していました。

 

一方で、集団の課題も浮き彫りになります。

例えば、集団にうまく溶け込めない子がいます。集団から距離をとっているのです。

担任の先生は、昨年の実践を思い出し、あえて言葉をかけずに集団の動きを見ていてくれました。

「物理的距離は、そのまま心の距離。気になる子を見ていると、良心が痛みますよね。でも、集団を中・長期的に変化させていくことが、結果的にはその子を救うにとどまらず、集団も救うことになります。」とお話しさせていただきました。

 

今回の実践は、児童の中・長期的な変容を見とりたいと思っています。

「一人も見捨てない」を心から願い、進学後だけでなく、その先にある地域に生きる仲間としての関係性構築を見据えて、全校『学び合い』を進めていきます。