うれし涙のおすそ分け
本日3時間目に行われた合同『学び合い』(2年、3年、6年)の実践後、職員室で録画データを整理していたときです。
特別支援担任の先生が、わざわざ、私のところにきてくださり、少し涙ぐみながらに言いました。
「先生!A君が4時間目に教室に戻ってきてから、今日は最高の『学び合い』ができたんだって、ずっといい顔で言い続けているんです。ぼくは、今日、2年生に算数をいっぱい教えることができたんだって。ほんと、ずっと言っているんですよ。先生、ありがとうございます!」
よかった。(私は何もしていないのですが)
A君は、合同『学び合い』が始まったころ、集団と距離があるなあと感じていた子でした。そして、その先生は、子ども集団に学習を委ね、一歩、引いたところで見守っていてくれた先生でした。
A君は、実践を重ねていくうちに、自分から他の学年と関わりを深めていく様子が見られました。
今日は自らの課題を進めながらも、2年生にひっ算のやり方を教えていて、分かってもらえたことがとっても嬉しかったとのことです。
「集団の中で、自分にできることを見つけ、できたんだという達成感がA君の喜びに繋がったんでしょうね。」
とお応えしました。
いや、A君の本当の心の内まではわかりませんが、一人の先生を感動させたのは紛れもなく事実です。
私たちのやりとりを「うんうん…。」とうなずきながら聞いてくれていた事務の方の姿も印象的なお昼のひとときでした。
さて、私の報告は、既に数多の実践者が体感したり、論文にまとめたりしていることや西川先生の本に記載されていることが多いかもしれません。
ただ、リアルタイムで実感している課題や成果を伝えていくことは、これから『学び合い』を始める人や実践中の人の励みになっていたらいいなあと思います。
というわけで、子ども集団を見守り、子ども同士の関わりに喜びを見出してくださった誇るべき同僚(大先輩ですが)の今日の感動をおすそ分けできていたなら幸いです。
子どもたちが主役の授業で感動できるって、先生方の幸せにもつながると思います。