MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

実践イメージを超えて

流動型『学び合い』の授業づくり(著:高橋尚幸先生)

来月、現場に戻ったときの実践イメージを高めようと再読。

 

『学び合い』実践者の高橋先生がその足跡を記録した貴重な内容だけに、共感、いや、感嘆することばかりなのですが、今回、感じたのは、教師としての飽くなき挑戦と子どもたちのヒストリーだったということです。

 

明日で東日本大震災から12年。

ご自身も教え子たちも被災し、筆舌に尽くしがたい心がつぶれそうな辛い状況の中で、学級・学校の中で『学び合い』により、教師も子ども語り合い、安らぎを得たこと、救われたという一節には、胸に迫るものがありました。

 

『学び合い』により、子ども集団が、互いに寄り添い、簡単にいかないことや自分たちの課題を共に乗り越えていく原体験が、子どもたちの未来や一生に彩りを添える。その機会を提供することが、素敵だし意味深い。

個々は、いつ実るか。それはわからないけれど、子ども集団にロングタームで種を蒔くことができる教師という職がものすごくチャーミングに感じられました。

 

高橋先生は、お会いしたことがなく、私淑の域を超えませんが、この書からは、単元、流動型『学び合い』の実践イメージが高まったことはもとより、指導法を超越した生き方に迫るものを頂戴しました。