なぜ、先生になったの?
1週間に一度。子どもたちから質問タイムを設定しています。
時間にすると10分くらいでしょうか。質問に答えることで、私が考えていることや人生観を開示しているような時間です。
自分の生き方を整理しているような感覚もあります。
今日、ある子が「なぜ先生になったか」を問うてきました。大体、以下のように答えました。
「祖父が小学校の先生だった。で、先生は大学の教育学部にはいたけど行政職になるための予備校に通っていて、あんまり先生になる気はなかった。でも大学4年生のとき、その祖父が亡くなった。田舎に戻って1週間過ごしました。参列する人の多さに祖父の人柄、教員という職業の影響力の大きさを肌で感じ、何か導かれるものを感じた。祖父が教育学部に進学することを喜んでくれた思い出し、祖父が何を考え、どう生きていったかを知りたくなって、この道に進んでみた。若いときは、やっぱり色々と悩んだ。でも、今は自分が選んだ道を正解にしようと思って生きている。」
何人かの子が、「おおー」と唸るような感じで、聞いてくれていました笑。
そして、最後の質問は「先生、何歳ですか?」
実は、今日が誕生日だということを伝えました。すると、クラスの子どもたちが「最後に、すげえ、いい質問じゃん!」とハッピーバースデー♪を合唱してくれました。
「おおお…」と顔を隠し、泣いたふりして、嬉しさと恥ずかしさをごまかしました。
放課後、ふと思いました。
出会ってまだ数か月の担任(40代のおじさん)の誕生日を素直に祝えるって素敵だし、人の幸せを喜べる状態だとしたら、それは、とてもいいことだよなあと。
私はあと9か月くらいの付き合いですが、子ども同士の関係はまだまだ続くので、お互いの幸せを喜び合える関係を構築していってほしいなあと願います。
そして、教師の道を選んだのは、正解だと思えた日でした。