MY TEACHER ACADEMIA ~KUBOのティーチャーアカデミア~

教職大学院修了ホヤホヤの小学校教員21年目。過去から今、そして未来に向けて感じていること、思っていること、学んでいることを徒然なるままに綴るブログです。

教員採用試験の問題みたいなのを1問だけ作り、解説まで考えてみた

【問い】 教師のあり方として適当だと思われるものを選んでください。

①教師は全ての子供一人一人に寄り添うべきである。(休み時間なども)

②教師は子供一人一人に寄り添う集団をつくるべきである。(授業時間内で)

 

【解説】

35人いたら35通りのオーダー、且つその保護者のオーダーに一人の教師が対応するのは可能でしょうか。

また、そうはいうものの、どうしても気になる子たちに関心が向き、その他の子たちは、おざなりになってしまうというケースも散見されます。

なにより、あなたの健康とご家族との時間は守れますか。10年後も20年後も教師という本来、魅力ある職が持続可能でしょうか。

 

教職20年目を経ても、教師一人で、子供たち一人一人の個性に寄り添うのは、なかなか至難の業です。

しかし、子供集団は「一つ」と見ることができます。

教科学習を通して、共有の課題を提示し、「一つの集団」の動きを見とり、集団にフィードバックする。

これなら私のような凡人教師にも可能でした。

構成メンバーが10名だろうと、35名だろうと、100名だろうと集団は「一つ」です。

 

集団をつくることで、バラエティ豊かな個性に寄り添うメンバーシップを築いていきましょう。

個に関わる集団をつくっていくことは、遠いようで近道です。

あなたの心に引っかかるあの子(個)を救いたい気持ちが強いなら、なおさらに。

子供たちの関係性は教師との関係性より長いです。(進学~社会~地域)

教師が不在でも個に寄り添える、個の居場所がある集団をつくることが大事だと思います。(解説した人:現職小学校教員)

 

皆さんなら、どんな問題を作り、どんな解説をするでしょうか。